SPF | エンベロープFrom(MAIL FROM / Return-Path)の送信元IP | DNSに登録された許可IPリストを参照し、受信側が検証 | エンベロープ | 偽装したIPアドレスからの送信を排除(送信経路の正当性) | RFC 7208 | 2014 | Proposed Standard |
DKIM | メッセージ本文と特定ヘッダの改ざん防止、署名ドメイン(d=タグ) | 公開鍵暗号方式で署名、受信側がDNS公開鍵で検証 | ヘッダ+本文 | 本文改ざん防止、署名ドメインが責任を持つことを保証 | RFC 6376 | 2011 | Proposed Standard |
DMARC | ヘッダFromのドメインとSPF/DKIMのアライメント | SPFとDKIMの検証結果を参照し、From: ヘッダのドメインと一致するか判定 | ヘッダ | ユーザーが目にするFromドメインを守り、ブランドなりすまし防止 | RFC 7489 | 2015 | Informational(※bisで標準化作業中) |
ARC | 認証結果(SPF/DKIM/DMARC)の履歴を改変ホップごとに署名 | AAR/AMS/ASで署名付き認証履歴を中継サーバーが保持 | ヘッダ | 転送やメーリングリストで失われる認証結果を後続ホップに伝達 | RFC 8617 | 2019 | Experimental |
SRS | 転送時のエンベロープFromの書換え | Return-Pathを転送サーバーの形式に書換え、SPF整合性を維持 | エンベロープ | 転送によるSPF破綻を防ぎ、転送メールの正当性を保証 | draft-levine-srs-* | 2003以降 | Internet-Draft(標準未策定、事実上の運用仕様) |