antiXのデスクトップセッションを読み解く

2025/11/04

antiXのデスクトップセッション

antiXのGUIの起動ファイル desktop-session を読み解いてみました。
場所は /usr/local/bin/desktop-session です。
これの設定ファイルは、 ~/.desktop-sesshion/desktop-session.conf です。
main() → launch_wm() → min_chek() → launch-desktop &(バックグラウンド起動) ①ここでFM起動 → min_chek() → launch_wm() ②ここでDbus起動+wm起動 → main() → 終わったら、startup を起動
launch-desktopが & 付で実行されているので、バックグラウンド+プロセス化となり、ここで、ファイルマネージャー(File-filter)とウィンドウマネージャー(WM)が「枝分かれ」します。
先にlaunch-desktopプロセスが分離して、そこで①File-filterが起動されるので、これ以降の環境変数を、File-filterは取得することができません。したがって、Dbusアドレスも知ることができません。

なので、日本語入力を設定する際には、この②で実行されるDbusアドレスをROXも知らないと、ROXから起動されたアプリには、Dbusアドレスが伝わらず、日本語入力ができなくなることがあります。

よって、日本語入力を設定する際には ~/.desktop-sesshion/desktop-session.conf の中で、Dbusを先行して起動させ環境変数にセットし、そのあとに実行される②のDbus起動をfalseにしておく、ということです。詳細は、こちら

なんで、こういう構造なのだろう

と思って調べたら、2016年には、指摘されているものの、antiXの中の人は、あえて対応していない、ということのようです。
Dbusセッションは、desktop-sessionが終了したら、同時に終了するというのが理念のようですが、よくわかりません。私はシステム通して、Dbusはユニークであるほうがいいと思うのですが。

もともと、antiXは軽量化のためにDbusがなくても動作するようにしていたので、その名残りみたいなものもあるようですが、昔のことはよくわかりません。

ということで、日本語入力のところで述べた方法も、antiXが想定する設定ではないと思うので、他の部分で不具合がでるかも知れません(わかりません)。