1. システム初期確認

2025/10/25
元記事-Almalinux再構築手順

1. システム初期確認

目的:インストール直後のシステム情報を確認。
sudo cat /etc/almalinux-release
uname -r
ip -brief address
lsblk
df -hT
sudo dnf repolist

システム情報確認コマンドの解説

1. sudo cat /etc/almalinux-release

AlmaLinuxのバージョン情報を表示します
/etc/almalinux-releaseファイルには、OSのバージョンが記載されています
sudoは管理者権限で実行(この場合は不要ですが、習慣として使用)
catはファイルの内容を表示するコマンド

他のオプション:
bash# 同様の情報を得る別の方法
cat /etc/os-release # より詳細なOS情報
hostnamectl # システム全般の情報

2. uname -r

現在動作しているLinuxカーネルのバージョンを表示
カーネルは、OSの中核部分でハードウェアを制御します
-rは「release」の略で、リリース番号を表示

他のオプション:
bashuname -a # すべてのシステム情報を表示
uname -n # ホスト名のみ表示
uname -m # マシンのアーキテクチャ(x86_64など)を表示

3. ip -brief address

ネットワークインターフェースとIPアドレスを簡潔に表示
サーバーのネットワーク接続状況を確認できます
-briefで必要最小限の情報のみ表示

他のオプション:
baship a # 詳細なネットワーク情報(省略形)
ip addr show # 同上(正式な書き方)
ifconfig # 従来のコマンド(現在は非推奨)
hostname -I # IPアドレスのみを表示

4. lsblk

ブロックデバイス(ストレージデバイス)をツリー形式で表示
ディスクのパーティション構成が一目で分かります
マウント状況も確認可能

他のオプション:
bashlsblk -f # ファイルシステムの種類も表示
lsblk -d # パーティションを除外し、ディスクのみ表示
lsblk -o NAME,SIZE,TYPE,MOUNTPOINT # 表示する列を指定
fdisk -l # より詳細なディスク情報(要sudo)

5. df -hT

ディスクの使用状況を表示
-hは「human-readable」で、人間が読みやすい単位(GB、MBなど)で表示
-Tはファイルシステムのタイプ(ext4、xfsなど)も表示

他のオプション:
bashdf -h # ファイルシステムタイプなしで表示
df -i # iノード(ファイル数)の使用状況を表示
du -sh /path # 特定ディレクトリのサイズを確認
df --total # 合計行を追加表示

6. sudo dnf repolist

有効なソフトウェアリポジトリ(パッケージの取得元)一覧を表示
dnfはAlmaLinuxのパッケージ管理ツール
どこからソフトウェアをインストールできるか確認できます

他のオプション:
bashdnf repolist all # 無効なリポジトリも含めて表示
dnf repoinfo # リポジトリの詳細情報
dnf list available # インストール可能なパッケージ一覧
dnf check-update # アップデート可能なパッケージを確認
💡 初心者向けアドバイス
これらのコマンドはシステムの現状を把握するための基本的なコマンドです。サーバー設定の最初に実行することで:

OSが正しくインストールされたか
ネットワークが適切に設定されているか
ディスク容量は十分か
パッケージの取得元は正しいか

を確認できます。これらは読み取り専用のコマンドなので、システムに変更を加えることはありません。安心して実行してください。